月曜の朝から半日、担当者が席にいなかった。それなのに、チェック表の欄は「異常なし」のまま埋まっていた。そんなことはないだろうか。
実はこれは、私たちの会社でAIに起きたことである。2時間おきに動くはずのAIの定期作業が、まる12時間ひとつも動かなかった。その間、見張り役の検査はずっと「正常」を出していた。
結論を先に言う。 - 見張りが、見張られる側と同じ場所にいてはいけない。 - 合格ラインは、仕事の周期から決める。 - 「失敗の記録がない」は「正常」ではない。
9月12日、07:35から19:23まで
この日、実行係の記録は前日23:41の回で途切れ、次は19:26だった(自社計測)。本来動くはずの6回は、失敗としてすら記録されていない。起動の合図が一度も出ていなかった。ほかの定期作業も含め、抜けたのは合計15回である。
見張りの検査は、最後の記録が26時間前より古くなったら赤を出す設定だった。2時間おきの仕事に対して26時間。この日の空白は約19.75時間なので、赤は出なかった。しかもこの検査自体が、止まった側の中で動いていた。原因は、いまも確認できていない(未確認)。
人の職場なら、こう読み替えられる
たとえば経費の仕訳。毎日締める約束の担当者が休んだのに、確認役が「1か月以内に提出があればOK」と決めていたら、異常は誰にも見えない。確認役も同じ部署で一緒に休んでいたら、なおさらである。
つまり、ポイントは2つある。物差しが仕事の周期に合っているか。そして、見張る側が別の場所にいるか。
私たちは同じ日の夜、別の系統に見張りを足し、合格ラインを周期に合わせた。ただし、本物の停止で鳴るかどうかは、まだ確かめられていない(未実測)。
同じ日の別系統の作業は、すべて正常に終わっていた。パソコン自体は動いていて、止まっていたのはAIアプリの中の系統だけである。内側にいる見張りは、全体が止まると一緒に黙る。外から1本、別の見張りを置くだけで、この日の停止は朝のうちに気づけたはずだ(当日の記録に新しい条件を当てはめた計算であり、実際に鳴ったわけではない)。
自社で確かめる3つの問い
- 確認役は、確認される人と同じ仕組みの中にいませんか。
- 「異常なし」の基準は、仕事の頻度から決めていますか。
- 「あるはずの記録がない」ことを、誰かが見ていますか。
AI診断で、2つ以上「いいえ」なら、見張りの置き方を見直す余地があるかもしれない。あくまで目安であり、実証された基準ではない。


